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本日、10月27日、彩瀬まるさんの短編集「くちなし」が発売になります。
表紙に私の「結」(薄氷のシリーズ)を使用していただきました。
作品全体こちら→ (Click!) 

文藝春秋社の編集者さんからメールいただいた時は、本当に驚きました。
ずいぶん前の作品ですし、東京では1度しか展示していない作品です。
海に流したガラス瓶入りの宛名もない手紙を、誰かが拾ってくれた、
というような、クラシックな乙女心が疼きました。嬉しかったです。

その後、彩瀬さんの過去の著作を読ませていただき、
自分の感覚に通じるところが随所にあって、2度目の嬉しさを感じました。
なぜ、私の作品を選んで下さったのか、分かる気がして、本当に嬉しく思いました。
その後、ちょうど銀座で展覧会を開催中でしたので、
彩瀬さん、担当編集者さんがお出で下さって、お話もできて、3度目の嬉しさを満喫。
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見本は発売前にいただき、4つ目の嬉しさ。
装丁がまたとても綺麗で、半透明の紙を通してタイトルが見えたり、
印刷された文字が淡かったり、紙のテクスチャーが優しかったり、
しおりの紐も少し光沢のある、淡くて少しグレーも感じる白緑、静かな色調。
それでいて帯は鮮やかに赤く、官能的。

私が彩瀬さんの著作を読んで感じた、静かな描写と官能性の対比が、
そのまま本になっていて感動しました。
装丁というのは、言葉を触ることのできるモノに換える素敵なことだな、
と思いました。

今日はいよいよの発売日、5つ目の嬉しさです。
本屋さんで見かけて下さって、手に取っていただけたら6つ目の嬉しさ、
そして、お迎え下さったなら、7つ目の何よりの嬉しさです。
どうぞよろしくお願いいたします。


「くちなし」彩瀬まる著 文藝春秋刊
 定価(本体1400円+税)

 別れた不倫相手の左腕と暮す「くちなし」、
 運命で結ばれた恋人に会うと体に花が咲く「花虫」など繊細に紡がれる七編の傑作短編集。
 
文藝春秋社BOOKSにリンクします→ (Click!) 
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HPでの告知が遅れてしまいましたが、9月4日からギャラリー和田にて、第8回三叉景が開催されています。
13日(水)、14日(木)は、全日在廊いたします。

画像は出品作「聴くひと」を撮影していたら、本物のモンシロチョウが止ったところです。
なので、作品には蝶はいません。

会期は9月14日まで。ご多忙中と存じますが、ご高覧いただければ幸いです。

出品者:荒井経 園家誠二 及川聡子

日時:2016年9月4日(月)-14日(木) 
   11:00-18:30 日曜休廊
会場:ギャラリー和田
〒104-0061
東京都中央区銀座1-8-8三神ALビル1F 地図
TEL 03-3561-4207
FAX 03-3561-0276
ギャラリー和田HPはこちら→  (Click!) 
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左:園家氏 中:及川 右:荒井氏
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9月に、今年もギャラリー和田(銀座)で開催の、
第8回三叉景(荒井経さん、園家誠二さんとの3人展)に向け、
ラストスパート、山籠もりの8月が始まりました。
湯気と煙の大作が続いていたのですが、今回は、メインも人物。
寝姿のMさんを双子にして描いています。画像は、描き始め頃の下図。

ハンサム寄りな、きれいな面立ちのMさんですが、
なぜか今回は、とてもあどけない表情になっています。
童話のようで、それも良いかな?と思い中。
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5月8日より、5年ぶりの個展が銀座のギャラリーせいほうで開催となりました。

6日に搬入、展示をしました。
ギャラリーの真ん前が工事中で、ご高覧いただくには騒々しい状態ではあるのですが、
外から展示作業中の画廊内部を撮影したところ、背後で作業中の方々が写り込んで、
なんだか不思議な風景が撮れました。
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写っているのはギャラリーせいほうの田中さん。

過去10年振り返っても、今回ほどギリギリまで奮闘したことはありません。
長い長いスランプに陥り、とある日、パッ!!!っと明確にヴィジョンが浮かんだのでした。
その日があまりに嬉しかったので、手帳のカレンダーのその日にちに、花丸を付けました。

浮かんだとはいえ、身体が思うように動かず、最終的には腰が痛んで涙涙。
起きても「切腹だ」寝つくにも「切腹だな」と思いながら、会期に向かう日々でした。
足も地に着かない、息継ぎも出来ない潜水のような気持ちで迎えた搬入日。
展示して、空間ができあがり、それが確かに、浮かんだヴィジョンに近いものとなって、
本当に、本当にほっといたしました。
大げさでも、例えとしてでもなく、Alive!!と思いました。
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5月19日(金)までの会期となります。
明日16日、上京し最終日までは在廊いたします。

お立寄りいただければ幸甚です。


何度となく見て、元気を出したSiaの「Alive」のPV。
空手家少女・高野万優ちゃんの最後のペコリがすばらしい。
ぜひご覧下さい→ (Click!) 
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出品作品「水焔ー浮游」1303×3880mm 麻紙・松煙墨



5年ぶりとなります個展が5月8日から開催となります。
水蒸気(湯気)をモチーフとした「水焔のシリーズ」の新作を中心に、人物や動物も展示いたします。
個展のサブタイトル「透目」「浮游」「器」は、それぞれ、今回出品する新作作品のタイトルです。
ご多忙のこととは存じますが、ご高覧いただければ幸いです。


■及川聡子 展 水焔-透目/浮游/器

会期:2017年5月8日(月)ー19日(金)
   11:00am〜6:30pm 最終日は5:00pmまで
会場:ギャラリーせいほう
在廊予定は、5月8日(月)、16(火)、17(水)、18(木)、19(金)となります。
ギャラリーせいほうHPはコチラ→ (Click!) 
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制作中の「水焔ー透目」

“透目”は「すきま」と読みます。編み物の「すきま編み」などという時に、この透目という字が使われるようです。湯気がくるくる巻くところを描いていると、その湯気の巻く小さな空間が面白く思えてきます。編み物も、その小さな空間の穴を活かすので「透目編み」と呼ぶのでしょう。

“浮游”は浮遊と書くのが一般的でしょうけれど、水蒸気がモチーフなのでサンズイの「游」としました。「游」も遊ぶ意味を持ちますが、「遊」にはない、水に漂うようにユラユラする、泳ぐという意味も持っています。

“器”は湯気をシンメトリーにして描いた作品です。もともと「水焔のシリーズ」は縄文土器の「水焔土器」の「水焔」からタイトルにしていたので、器を描くのは自分としては必須なのでした。水の粒で出来た器が光を湛えている状態を描きたいと思って、これまで2回試みました。3度目の今回は、墨にくわえて、水干黄土と胡粉も使用して描きました。

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湯気以外にも、人物や動物の小品も展示予定。写真は、裏打ち前の猫です。